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特集トップ>鶴ケ城前に毎早朝集う年配者達の謎!

鶴ケ城前に毎早朝集う年配者達の謎!

鶴ケ城体操会のメンバー
体操をする年配者たち!!
今朝も元気に体操をする
鶴ケ城体操会のメンバー。
平均年齢は70歳位か?

ここは会津鶴ヶ城本丸前の広場。春から夏以外はまだじゅうぶんに闇が残る朝5時30分過ぎ、多分近在の方であろう2~5名程度のグループが徒歩であるいは自転車で、中には軽くジョギングをしながらここに集う。最初は黒いシルエットにしか見えず、何かひそひそと会話をしている様子は少し不気味でさえある。東の空が白みはじめ表情などが判明できると彼ら全てがシルバーであることが判明。日によってその数はまちまちだが(寒さには弱いお年頃なのだろう。)早朝から約70名~80名前後の年配の皆さんが集まる様子は部外者にとってみると『謎』の一言だ。

午前6時少し前、ラジカセを持参したやはり年配の男性が到着。お早うございます!と元気な挨拶に続き、おもむろにかなりのボリュームでこれまた年配の男性の声を録音したカセットを鳴らすではないか。少し音が割れ気味ではあるが力強い声である。思い思いの場所(広場はかなり広く野球場のグラウンドが楽々と入る位だ。)に陣取ったシルバー達はその声に合わせて約20分の体操を真剣にする。いちばん似ているのはラジオ体操だが、それよりも動作がやや激しく、終了時には冬場でも全身が温かくなるほどの運動量だ。

集いの中心となりラジカセを持ってきた御大は3代目会長の山中重雄さん。(77歳)お話を伺った。この集いは正式名称『鶴ヶ城体操会』といい、かつて会津若松市の助役でもあった初代会長の鈴木栄一郎氏が自身の健康維持のため、30年近く前に考案。市の要職を担っていた立場上、各方面からのアドバイスを受け工夫と試行錯誤の末、完成したという。当初は考案者ひとりで毎朝、本丸前で行っていたがしだいに人が集まるようになり、現在に至る。最盛期には120名を越す参加者がいたそうだ。会費、会則の類は一切なし。土日祝日関係なく、4月~10月の強い雨、雪の日を除く連日(実は冬場も元気な有志だけで続けられているらしい…。)開催されている。当初やり始め1週間は体に痛みが残り、1週間を過ぎるとがぜん体調が良くなり、やらない日は調子がおかしくなるというのが会長の感想である。

体操が終わってからグループ毎にお茶飲みをしたり、近況などを話し合ったりという光景も見られた。鶴ヶ城体操会は1日を元気に始め、健康とコミニュケーションを育む会津ならではの風物詩のひとつといえるだろう。




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